なんで世間はおばさんに厳しいのかね、特に独身のオバハンにはオバハンですら厳しい。
「若い子にしか価値がない」って
「選ばれなかったのは努力が足りない」って
じゃあ私は何かい？
カタログ落ちのiPhone？それともガラケー？
いや違う。
あたしはその辺に落ちてる石でいい。
でも、気をつけて
踏んだら足、くじきますから。
本当にこの先読むの気をつけて
世の中って、
“若さ”と“従順さ”に金貼るくせに、
“成熟”と“クセの強さ”には「ウケない」って言う。
おいおい、こちとら発酵熟成40年モノよ。
発酵すごい、クセと旨みしかないと思う。
な、の、に、だ。
恋愛市場じゃ、
私はもうドラクエの村にいる老婆扱い。
話しかけたら
「むかしはワシにもな……」
ってだけの情報ゼロのセリフ要員。
若い子たちは全員、
「ルイーダの酒場」
でパーティ組む主人公候補。
武器はキラキラ、肌はモチモチ。
そりゃ「会心の一撃」も出るわつって。
でも私は、
「道具屋の奥にいるけど、
なにも売ってない謎の老婆」
時々、若者勇者に話しかけられたかと思えば、
「すいません、宿屋どこですか？」って。
私は地図か。MP回復もしないのに。
もうこの際はっきり言うけど、
私だって昔は「踊り子」だったのよ。
魅了もしたし、ザオリクだって唱えたわ。
でもいま？
メダパニ喰らったまま
現実社会をうろついてる状態。
誰も私のHP見てくれないし、
毒の沼地（更年期）にも一人で突っ込んでるし。
そんな私も
そのへんの村にいるだけのババアだと思ったら大間違い。
裏ボスへのワープ条件を知ってるのは、
私たちだったりするんだよ。
なんの話？脱線した。
ねえ、私って何役なの？恋愛ヒロイン？
母性の象徴？それともただの“通行人B（ババア）”？
なんていじける夜もあるけど、でも言わせてもらうわ。この怒りのデスロード、主役はこっちなんですよ。
フィリオサだって、年齢非公開じゃん？
肌荒れだってしてるし、
たぶん腰も痛い。
でも「だから何？」って顔で片手運転して、
世界を救ったんだよ。
若い子たちが水しぶきあげてTikTokしてる横で、
私は黙って保湿クリームをグリグリ塗る。
だって、私には
「映え」より「耐久」が必要だから。
わたしの色気は、もう媚びない。
わたしの価値は、もう売らない。
とかカッコつけて。
本当はね。ただ疲れただけ。
誰かの需要に応えるんじゃなくて、
己の欲望に全振りする。
それが「怒りのデスロード世代」の生き様よ。
「どうせババアだから」って自分で笑わない。
こちとらババアだから、もう迷いはない。図太いのがうりなんだから。
自分で自分を笑う時
自分で自分を否定してる時
それが一番辛い。
所詮他人に何言われても、40年以上犯罪も犯さず生きてきたなら十分頑張ってると思うんですよね。
だって良い事ばかりじゃないじゃん。人生って。結婚してても、してなくても
自分に自信がないというのが、一番つまらないし、一番苦しいんです。
自信があれば、未婚だバツイチだ既婚だとかそういうのどうでもいいんですよね。
てか未婚という選択を、選んだのか、選ばずしてそうなったのか、わからないのにズケズケ言う人もいる。ノンデリね。ノンデリ。
結婚してないのも素敵！とかほめなくてもいいけど、言ってくれる人は優しい。
つか、結婚してないと半人前、子供産んでないと半人前みたいな事言われるけど
独身楽しいですよ！！！
めーっちゃ楽しい！！！
でも、大抵の独身ババアは言わない。
だって面倒な絡みされるから
独身には独身の楽しさあるんだな。これが。
でも反対に苦しさ、辛さ、不安もある。
みんな頑張って生きてんのよ。
そんないじめないでよ笑
